福岡の行政書士加藤清正です。福岡県行政書士会会員。当事務所は相続・暮らしの問題や、債権債務など、相談に親身に丁寧に対応します。

行政書士:加藤清正事務所

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我が家の台所

その昔、芥川賞作家の村田喜代子さんに文章作法の手ほどきを
うけたことがあります。そのとき、最初にでた宿題が、あなたの
家の台所を200字以内で表現しなさい、というものでした。
そこで、早速書いたのが このショートショートです。

 我家の台所は古い。築後30年といったところか。冷蔵庫、食器棚、
米櫃。六畳の真ん中の不似合なテーブルは全く不法占拠だ。
私はある日、テーブルを捨てた。
広くなった真ん中の床は、私が歩くと音を立てて撓(しな)った。根太が
腐っていたのである。出入りの棟梁は言った。「修理に30万円はか
かりますね」
 テーブルが占拠しなくなった今も、私は台所の真ん中を歩くことができ
ないでいる。

1999,4,7  ご隠居

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